ダイエット開始当初は順調に体重が落ちていたのに、ある時から急に停滞が起こってしまった…
そんなあなた!
それはホメオスタシスによるものかもしれません
ホ、ホメオ...何??
ダイエットの停滞について調べていると、よく出てくる「ホメオスタシス」という言葉
普段聞き慣れない言葉なので、「それ何?おいしいの??」状態の人も多いはず(笑)
そこで今回は、つぎの2点を解説します^^
- ホメオスタシスって何?
- ホメオスタシスを防いで、ダイエットで停滞しない方法
この記事を書いた人
正木トレーナー
- 現役パーソナルトレーナー
(担当したクライアントは400人以上)
- 様々なジムでトレーナーとして勤務した後、「ザ・ダイエット京都」を立ち上げる
(地元の方にご愛顧頂き、開業1年目にして月間売上200万達成)
- コンテストビルダーとしても活躍中
(京都府メンズフィジークオープン1位)
ホメオスタシスとは、体の状態を一定に保つ機能のこと
ホメオスタシスとは、環境の変化に対応して体内の状態を一定に保つ働きのことです
もともと、人間の体に備わっている機能のひとつで、「生体恒常性」なんて難しく呼んだりもします
このホメオスタシスの働きとして身近な例では、体温調節があげられます。
じつは人間の体温がいつも一定なのは、このホメオスタシスによるものなんです
みなさん、暑い場所にいると汗をかきますよね?
それは、汗が蒸発する気化熱で体温を下げようとするからです
逆に寒いところでは、ブルブル体が震えます
これじつは、筋肉を小刻みに動かして体温を上げようとしているからなんですね
このように人間の体には、なんとか一定の状態(この場合、体温)を保とうとする働きが備わっています
これをホメオスタシスと呼ぶんです
ホメオスタシス=体の状態を一定に保つ機能、って覚えておこう!
ダイエットの停滞期もホメオスタシスによるもの
ダイエットをしている時も、このホメオスタシスが働きます
なぜなら、ダイエットで「食事量を減らす」というのも、人間の体にとっては大きな環境の変化になるからです!
「食べる量が減った」という環境の変化に、体が徐々に適応していくわけですね
具体的には、少ないカロリー摂取でも十分に生きていけるよう、体がエネルギー消費を抑えるようになります
スマホのバッテリーが残り少なくなった時の、省電力モードのような感じですね!
(遭難した人が何日間も少しの水と食料で生き延びたという話は、まさにこのホメオスタシスによるものです)
皆さんが食糧難に直面した際などは、このようにホメオスタシスが生命の危機を守ってくれます
ただ、このホメオスタシス、ダイエットの時にも発動してしまうから厄介なんですよね…
ホメオスタシスが働くと、安静時に消費されるカロリー(=基礎代謝)が少なくなります
なので
頑張って食事の量を減らしているのに、中々体重が落ちてくれない~(泣)
といった状態になってしまうんですね…。
これがホメオスタシスによって、ダイエットの停滞が起きてしまう仕組みです
ホメオスタシスのせいで基礎代謝が落ちて、停滞が起きます!
ホメオスタシスを防ぐ方法は、短期間で体重を落とし過ぎないこと
ホメオスタシスが働いてしまうと、なかなか体重が落ちないばかりか、ダイエットのやる気自体も失くしてしまいます
じつは、停滞がダイエットを挫折してしまう1番の原因です!
なので、これからダイエットを始める人はこのホメオスタシスができるだけ起こらないよう、工夫してダイエットをおこなう必要があります
ホメオスタシス(停滞)を防ぐ1番の方法は、いきなり頑張り過ぎるのではなく、少しずつ食事量を減らすことです
絶食・断食はもってのほかです!ダイエットを成功させたいなら、絶対にしてはいけませんよ~
なぜなら、いきなり厳しい食事制限で体重を一気に落とそうとすると、体は飢餓状態だと勘違いしてしまうからなんです
これによって、より強くホメオスタシスが働いてしまうことになるんですね…
ダイエット中のホメオスタシス
=基礎代謝が落ちて痩せにくくなる、でしたよね?
つまり、最初は体重を落とせたとしても、そこからは非常に痩せずらい状態になってしまうのです
ダイエット食の鉄則は、少しづつ段階的に食事量を減らしていくことです!
特にダイエット初心者さんなどは、はじめに頑張り過ぎて、一気に代謝を落としてしまうことがよくあります
食事の減らし過ぎに気をつけましょう!
ゆっくり食事を減らす方が、逆に早い結果につながるよ!
ダイエット中に停滞が起きてしまったら、カロリーサイクルを試そう
ホメオスタシスが起こった場合、そのまま我慢すれば勝手に停滞期から抜け出せるといった情報をたまに見かけますが、そんなことはないのでご注意を!
その理由として、さきほど挙げた体温調整の例を出すと、いくぶん納得してもらえるかと思います
たとえば、体温調整のために暑い場所では汗をかきますが、そのうち我慢していたら勝手に止まるということはあまりないですよね?
暑い場所にいる限り、ずっと汗はかき続けるものです
ダイエットの際もまったく同じで、食事量を減らしたままだと、代謝量も下がったままになることでしょう
このようにホメオスタシスはそもそも、環境の変化によって働く機能です
なのでホメオスタシスの働きを止めたければ、環境そのものを変えてあげることが1番よい方法です
そんな場合、カロリーサイクルがとてもオススメです
少し食べる量を増やしてから減らすような感じで、摂取カロリーをサイクルさせてあげるダイエットテクニックです
少しだけ食べる量を増やすことで、体はカロリーがしっかり摂取できるものなんだと安心し、ホメオスタシスの働きを弱める狙いがあります
食べる量を増やしたままでいると体重が増えてしまうので、3~4日(長くても1週間ほどにして)しましょう
そしてその後、ダイエット食にもどします
このようにカロリー摂取を増減させるサイクルを作ってあげることで、ホメオスタシスが弱まり代謝が少し上がります
結果的に、またスルスルと体重が落ちてくるはずですよ
食事を減らすのではなく、まずは逆に増やしてみよう!
まとめ:ホメオスタシスはもともと体に備わった機能。停滞を防ぐには体重を一気に減らさないこと!
ダイエット中のホメオスタシスとは、体が省エネモードになって消費カロリーが減ることです
いわゆる、基礎代謝が落ちる状態ですね
実際問題として、このホメオスタシスは人間の体にもともと備わっている機能なので、これを抑える!ということはできません
言い換えれば、健康的な人ならだれでもダイエット中、このホメオスタシスが働いて停滞するものです
大事なのはこのホメオスタシスが働いたときに、どう対処するかなんですね
具体的には
- 一気に体重を落とし過ぎない
- ホメオスタシスが起こってしまったら、少しだけ食事量を増やしてみる
この2つを頭にいれておきましょうー
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